Meta、Muse Spark Openの重みを公開 AppleがMac Studioでの実行を支援
Metaは、コーディングとエージェント向けの816Bパラメータのマルチモーダルモデルの重みを、商用利用条件が限定的なライセンスの下で公開した。同社によると、M5 Ultra搭載のMac Studio 2台でローカル実行できるという。

ポイント
- 1MetaはMuse Spark Openの重みを公開し、米国のオープンウェイトモデルとしてこれまでで最も高性能だとしている。性能に関する主張はMetaによるもの。
- 2Metaによると、このネイティブなマルチモーダルモデルは総パラメータ816B、アクティブパラメータ42B、1Mトークンのコンテキストウィンドウを持ち、コーディングとエージェント用途を対象とする。
- 3Metaは、MLXを使ってAppleのM5 Ultra搭載Mac Studio 2台で動作する同クラス初のモデルだとしている。CNBCは2台から4台の構成について報じた。
- 4モデルはHugging Faceを含む複数のホスト型APIプロバイダーやダウンロード拠点を通じて、商用利用条件が限定的なMuse Model Licenseの下で提供される。
- 5記者らは高いハードウェア要件を指摘した。TechCrunchはEngadgetを引用して少なくとも1テラバイトのRAMが必要だとし、CNBCは256GBのM5 Ultra Mac Studioが$10,799以上だと伝えた。
記事全文
Metaは木曜日、Muse Spark Openの重みを一般公開し、米国の開発元によるオープンウェイトモデルとしてこれまでで最も高性能だと説明した。同社によると、このモデルはネイティブなマルチモーダルモデルで、総パラメータ数は816B、うちアクティブなパラメータは42Bで、1Mトークンのコンテキストウィンドウを備える。Metaは、コーディングとエージェント用途向けに設計されており、長時間のタスクや高度なソフトウェアエンジニアリング、複数のステップにわたる推論で高い性能を発揮するとしている。CNBCは、このモデルが混合エキスパート(mixture-of-experts)アーキテクチャに基づいていると報じた。TechCrunchは、Meta自身の評価結果が他の人気オープンウェイトモデルに対する優位性を主張していると指摘した。これらの性能に関する主張はMetaによるもので、報道の中では独立した検証は行われていない。
今回の発表の中心となるのが、Appleのハードウェア上でのローカル利用だ。Metaによると、Muse Spark Openは、AppleのMLXフレームワークの現行バージョンを使い、M5 Ultraチップを搭載したMac Studio 2台によるデスクトップ環境で動作する、同クラス初のモデルだという。同社の説明では、各マシンの統合GPUは最大512 GBのユニファイドメモリを利用できるため、2台でモデル全体を保持でき、メモリ帯域幅として1.2 TB/sを挙げている。Metaは、自社のツールMuse Codeを使ってデバイス上でのエージェントワークフローを試験したと述べており、その中にはオープンソースのMastodonアプリIce Cubesへの修正や機能の提供、動画編集ソフトDaVinci Resolveを操作して映像を選び出し縦型にクロップする作業が含まれる。The VergeとCNBCは、AppleもMLXに関する技術資料を公開したと報じ、CNBCによるとその内容はオープンモデルを複数のマシンに分割して実行する方法を扱っている。
Mac以外では、Together AI、OpenRouter、Groq、Fireworks AI、Baseten、Modal、Nebiusなどのホスト型APIプロバイダーを通じてモデルを利用できるとMetaは説明しており、重みはHugging Face、Amazon SageMaker AI、Microsoft Foundry Models、Google Cloud Model Gardenからダウンロードできる。同社は、vLLM、SGLang、llama.cpp、TensorRT-LLM、MLXといった推論エンジンへの対応を挙げ、NVIDIA、AMD、Intel、Appleのチップ向けの最適化を施しているとしている。またMetaによると、SGLangのカスタムHelion GPUカーネルにより、NVIDIAおよびAMDのGPUでカーネルレベルで1.03-3.95×の高速化、AMD MI350ではエンドツーエンドで3%の向上が得られるという。重みはMuse Model Licenseの下で公開されており、Metaによれば、このライセンスは商用利用条件が限定的で、多くの開発者が無償でモデルを利用できる。安全性については、追加の安全性ポストトレーニングを実施し、Meta Superintelligence Scaling Frameworkのリリース基準を満たしたとMetaは述べており、完全な評価レポートは今後公開される予定だ。
記者らは、ローカル利用には厳しいハードウェア要件が伴うと指摘した。TechCrunchはEngadgetを引用し、モデルをローカルで実行するには少なくとも1テラバイトのRAMが必要だと伝えた。CNBCによると、ユーザーは2台から4台のMac Studioを接続でき、256GBのメモリを搭載したM5 Ultra Mac Studioは現在$10,799からで、より高価な512GB構成は今月後半に登場する予定だという。Metaの最高AI責任者アレクサンダー・ワン氏はCNBCに対し、強力なオープンウェイトモデルの多くはほとんどのパソコンには大きすぎるが、Mac Studioで利用できるメモリ量があればMuse Spark Openの実行が現実的になると語った。
今回のリリースは、長年対立してきた2社による公の協業でもある。The VergeとCNBCによると、MetaのCEOマーク・ザッカーバーグ氏はX上でAppleと同社の新CEOジョン・ターナス氏の貢献をたたえ、ターナス氏はモデルがデスクトップ上で効率的に動作する点を称賛して応じた。CNBCは、この取り組みが数カ月にわたる協業の成果であり、両社の担当者はより深い関係につながるかどうかについて明らかにしなかったと伝えた。CNBCはまた、Metaが最近は独自モデルを優先しており、Muse Spark Openは同社の独自モデルMuse Wonderほど高度ではないと指摘した。ワン氏は同メディアに「これらは当社が開発またはリリースした中で最も高性能なモデルではない」と語り、開発者はまず小規模に試してから利用を拡大するだろうとの見方を示した。
なぜ重要か
今回のリリースにより、非常に大規模なオープンウェイトモデルがクラウドサービスだけでなくローカルのデスクトップ環境でも手の届くものになる。また、二次的な位置付けとはいえMetaがオープンモデルへの投資を続けていることを示し、Appleとの異例の公の協業も反映している。ただし、これまでに報じられたコストとメモリ要件を考えると、ローカル利用は依然としてほとんどの個人ユーザーにとって手の届かないものだ。
経緯
· 公開
トピック#Meta#Muse Spark Open#オープンウェイトモデル#Apple#MLX#AIコーディング
出典
この記事は以下の情報源に基づいています。全体の文脈は各情報源をご覧ください。
- 1Meta · 一次情報Introducing Muse Spark Open, The Most Capable US Open-Weight Model to Dateresearch.meta.ai
- 2TechCrunch · 報道Meta launches an open-weight AI model that runs on Macstechcrunch.com
- 3The Verge · 報道Meta and Apple team up to make Muse AI models run better on Macswww.theverge.com
- 4CNBC · 報道Apple and Meta team up to make Muse AI model run on Mac computerswww.cnbc.com



